こんにちは! nao-pon[3] こと澤田直樹です。
今回、X-Road が創刊されるにあたり、創刊準備号への寄稿をさせて頂きます。
私が、XOOPS[10] に出会ったのは、2002年頃だったと記憶しています。その頃はまだ XOOPS[10] のバージョンは 1.3 の時代でした。
当時から自分の Web サイトを持っていましたが、 Perl CGI をいろいろと組み合わせて、掲示板だとか日記、ダウンロードコーナーの設置やアクセス解析をしていて、いかにも継ぎ接ぎだらけの寄せ集めといった風情でした。そこでふと目にした XOOPS[10] はモジュールを組み合わせて様々な機能を簡単に追加できるという夢のようなもので、すぐに飛びつき自分のサイトを作り始めて、気づいた時にははや10年! そして今、私は XOOPS[10] 用のモジュールをいくつか開発するのが趣味になっています。
今回は、自分のライフワークになってるんじゃないか?というぐらい、のめり込んで開発をしている xpWiki[11] と X-elFinder[12] というモジュールについて紹介したいと思います。双方ともかなりマニアック仕様なモジュールになっていて、噛めば噛むほど美味しいモジュールになっていますので、じっくりとお試しください。
xpWiki[11] は、PHP で書かれた国産の Wiki システム PukiWiki[16] をベースに XOOPS[10] のモジュールとして動作するように改造を加えたもので、XOOPS[10] のログイン情報と連動してきめ細やかな閲覧・編集権限の設定ができるようになっています。
また、XOOPS[10] に乗っかっているということで、MySQL データベースが利用し、ページ数が増加した場合でも様々なページ抽出場面でパフォーマンスの低下をできるだけ抑えるような仕組みにもなっています。
と、まあここまでは普通です。でも、xpWiki[11] は一味違います!なんと、XOOPS[10] 上にインストールされた他の掲示板やブログなどのモジュールでも Wiki(PukiWiki[16]) 書式が使えるように設定が可能になっています。
これは、たとえば掲示板モジュールでの投稿に HTML を使わずともある程度リッチな表現ができるようになるということです。通常、投稿に HTML を許可するとセキュリティの問題で結構神経質になりますが、Wiki 書式を使えば、サーバーに保存されるデータはプレーンなテキストなので、とっても安心です。
さらに、xpWiki[11] には Wiki 書式の入力をサポートする Wiki ヘルパーや FCKEditor をフロントエンドにしたリッチ(WYSIWYG)エディタ[Wikiエディタ]を備えているので、サイト上のすべての TEXTAREA にリッチエディタへのシームレスな切り替えを提供することもできます。また、それらのツールからファイルアップロードも簡単に行うことができ、アップロードしたファイルの参照や画像の自動サムネイル化なども簡単に行えます。
そして、xpWiki[11] に同梱されたプラグインも多くが利用可能なので、例えば xpWiki[11] に保存された特定のページを呼び出して表示したり、Amazon や 楽天の商品の紹介や YouTube ビデオの埋め込みなどもお手のものです。
まさに、宝箱状態のコンテンツ作成を提供するのが xpWiki[11] です。
次は、私の最近のイチ押しモジュールの X-elFinder[12] の紹介です。
X-elFinder[12] は、MacOS に搭載されている Finder に似た外観を持つ elFinder という Webブラウザ上で動くファイルマネージャーを XOOPS[10] のモジュールにしたものです。elFinder は、ロシアのチームで開発されていますが、私も微力ながらチームに参加していて、次期の elFinder に搭載予定の機能を中心に開発をしています。
XOOPS[10] モジュールの X-elFinder[12] は、XOOPS[10] に対して強力なファイルマネージャーを提供します。各モジュールの投稿画面から呼び出すことができ、サムネイルを使用した画像などのファイル参照の挿入を可能にします。
そして、X-elFinder[12] が提供する機能は次のようなものがあります。
などなど、機能が盛りだくさんでしかも、操作がとても簡単です。まるで、手元のPCのファイルを管理しているような感覚で、ネットワーク上のファイル操作をすることができます。
しかも、この X-elFinder[12] のマネージャーを、XOOPS[10] の各モジュールの投稿画面から簡単に呼び出すことができ、ファイルを選択して BB-Code や 先に紹介した xpWiki[11] で利用できる書式を簡単に挿入することができます。
特に、先に紹介したサイト全体での xpWiki[11] の Wiki 書式利用設定とこの X-elFinder[12] のコンボで本当に便利で楽しいコンテンツ作成・記事投稿を提供できますので、なにはともあれ、まず一度使ってみてください。
なお、今回紹介した機能を利用するためには、次のモジュール・ライブラリが必要になります。なお、これらは なーお さんが紹介された xupdate モジュールにて簡単にサーバーに導入できますので、ぜひ xupdate をご利用下さい。
あ、そうそう。忘れてました!HypCommonFunc[20] に含まれる携帯対応レンダラーを HypConf モジュールにて有効にするだけでガラケー対応とスマホ対応を XOOPS[10] に提供します。こちらもお勧めです。 :thumb_up:
(This host) = https://xoops.hypweb.net