888072475038 シェリル・クロウ様式の女性ロッカー最高峰マーゴ・プライス最新4th一面的な物言いであるのは承知で分かりやすさ重視で申し上げると「シェリル・クロウが切り拓いた女性ロッカーのスタイルを最新で最高のものにしているのがマーゴ・プライス。」と言えるのではないだろうか。カントリー〜アメリカーナなタッチの2作をジャック・ホワイト主宰のサード・マンから発表、2020年の3rd「That's How Rumors Get Started」ではグッとロックに接近。スティーヴィー・ニックスらを彷彿とさせる妖艶さが魅力的な傑作だった。ナッシュヴィルでのライヴ盤を挟んでの4thが本作。ジャケットの＜荒涼とした砂漠に、似つかわしくないピンクのドレス＞という美しくも妖しいイメージのそのままにサイケ的なムードも絶妙なルーツ・ロック・アルバム(いわゆる伝統的なカントリースタイルの楽曲はナシ)。シェリル・クロウ的サイケ風味のミドルテンポロック(1)「Been To The Mountain」(4)「Change Of Heart」。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのマイク・キャンベルが参加の(2)「Light Me Up」はレッド・ツェッペリンの「丘を越えて」的アコースティックパートとドラマチックなエレクトリックパートで構成が見...

826853200226 音楽界で最もミステリアスで謎めいたアーティストの一人であり、その影響力は不動のものとなっているカレン・ダルトン。彼女が1971年にリリースしたセカンド・アルバムの50周年を記念して、新たにリマスターした2021年版がLight in the Atticからリリース。オクラホマ育ちのカレン・ダルトン(1937-1993)は、バンジョーと12弦ギターをトレードマークに独特の世界観のあるヴォーカルにおいて同世代のアーティストとは一線を画したミュージシャンといえます。60年代初頭、彼女はグリニッチ・ビレッジのフォーク・シーンを拠点に、伝統的なナンバーやブルースのスタンダード曲、ティム・ハーディン、フレッド・ニール、そして後に結婚することとなるリチャード・タッカーなど同時代のアーティストの曲をカバーして活動していました。一瞬にして彼女のに魅了されたボブ・ディランは「一番好きな歌手はカレン・ダルトンだった、カレンはビリー・ホリデイのような声で、ジミー・リードのようなギターを弾いていたんだ」と『クロニクルズ』で語っています。レコード業界での華々しい活動には興味もなく、ある種マイペースに活動していたカレンは、ステージ上においても観客との交流もなく、またスタジオで...