4988006238381 作曲者本人指揮による決定盤。当時の世相を反映した芥川の傑作を再現!芥川作品の中でも規模の大きな作品である交響曲第1番は、1954年に発表した曲を4楽章に改作して翌年発表したもので、3管編成の大規模曲です。それまでも重要な交響作品を完成させていたとはいえ、後の重要な作品である「エローラ交響曲」等に繋がる作品としても、この曲の評価は非常に高いものがあります。作曲当時の日本における社会的事象や、ソ連に旅行したときに受けた影響もこの作品には加味されており(プロコフィエフやショスタコーヴィチを感じさせる箇所もあり)、この時期の芥川の作風を良く表していると言われています。数ある邦人作曲家による「交響曲」の中でも、歴史に残る名作と言えましょう。後にも自作自演盤は存在しますが、1963年当時練りに練られたこの録音の魅力は失われていません。ブックレットには譜例による詳細な解説が付き、音質も今回向上してします。CDも1987年以来の再発。保存盤です。