オットー・クレンペラー/ブルックナー: 交響曲第6番、テ・デウム[SBT1354]
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749677135423 クレンペラー唯一のテ・デウム!逆風に抗し遂に成し得た、奇跡のブルックナー!ブルックナーを常にレパートリーとして取り上げたいと願っていたクレンペラー。しかし戦前のイギリスにおいては、聴衆はさほどブルックナーを望んでいませんでした。1929年、クレンペラーはロンドンでのデビューに「切り札」としてブルックナーの8番を取り上げます。しかし評は散々なもの。それは、彼のパフォーマンスというよりは、ブルックナー作品自体に対しての非常に辛辣な批評でした。実際、オーケストラもブルックナー演奏にとまどい、中にはこの作品を演奏させられることを一種の「いじめ」とすら感じていた楽団員がいたとか。そんな状況で、望むべき演奏ができるはずもなく、クレンペラーも妻に「酷い演奏だった。」ともらしています。それでも、クレンペラーはブルックナー演奏をあきらめませんでした。状況は戦後少しずつ好転してはいたものの、60年代になってもまだクレンペラーはこう語っています。「チケット売り上げを考えさえしなければ、わたしはどうしてもブルックナーの6番をやりたいんだ。だけど、ウォルター・レッグはいつもこういう。”今はその時でない!”」そこで、フィルハーモニアの...