2011年も終盤に差しかかる頃、ソナーとギャビンは“プロティアン”プロジェクトを立ち上げ、ギャビン自身の音楽的多才に匹敵するスネアドラムのクリエイトを目指した。“プロティアン”という名前はギリシャ神話に由来し、「多機能」、「多様性」を意味する。ギャビンはこのスネアドラムに、日常的に頻繁に使用する楽器として、音楽的シチュエーションに素早く対応し得るような機能を求めた。 「ソナーと一緒にこのスネアドラムをデザインするっていう機会を得た時、僕は目指すべき到達点について確証があった。それは、この30年間のプロフェッショナル・ドラマーとしての経験に根ざしたものなんだ。僕はシェル材や、“ハイブリッド・ベアリング・エッジ”、ダンパー・リング、S-フープ、8線の響き線といった仕様を選んだ。これらの仕様が、どんなシチュエーションにも有効だと解ったんだ。僕たちはこのドラムを“プロティアン”と呼んだ。様々な音楽に適したサウンドを得るために、この多彩性を機敏に調整するための工夫も各所にある。 僕はまた、このスネアドラムのルックスが、どんなドラムセットにもフィットするように要望した。クラシックなブラック・サテン・フィニッシュは、まるで滑らかなアール...