COMME des GARCONS NOIR スーツクロスストライプキモノスリーブドレスです。今はなきライン、コムデギャルソンノアールのアイテム。川久保玲氏が考える「NOIR」を表現しています。AD1993のアイテムです。正装に使用されることが一般的な梳毛糸(スーツ生地)を使用したドレス。一着のジャケットを仕立てるかの如く、曲線のある身体のラインに沿うようテーラリングテクニックを駆使し構築されています。ドレスの形こそしていますが、女性用の正装(スーツ)と言っても過言ではありません。フロントの裾部分にはコインが隠されておりウエイトの役割を果たしています。こちらも仕立てに於けるクラシックなディテールのひとつで、スーツ生地を用いながらテーラーの伝統を踏襲したビスポークにも近い要素を持つドレスです。1981年にパリコレクションに参加し既成概念を打ち破った川久保玲氏ですが、それまで贅沢で華麗だったファッションを、あえて「ドレス」と「スーツ生地」を使用して否定したのかもしれません。袖はキモノスリーブ仕立て、ウエストに向かうに連れシェイプするドレスらしいシルエットです(腹囲約70cm程度)。実寸に記載の着丈はフロント側の計測値です。使用感の少ないアイテム。今後市場に流通するこ...