4945604576543 ルイ14世の宮廷を舞台に、クラヴサン奏者および作曲家として活躍。当時の女性作曲家としては珍しく多くの作品を送りだしました。可憐さを持つこの組曲集は彼女を知る大きなチャンスであり、フランス・バロック特有の舞曲組曲として、もっと知られてもいいでしょう。ルイ14世の宮廷で神童少女として活躍したエリサベート＝クロード・ジャック・ドゥ・ラ・ゲールは、生涯を通して、ハープシコード奏者であり、かつ広範囲にわたる作品の作曲家として有名でした。17世紀にハープシコード作品を出版したことが判明している4人だけのフランス人作曲家の内の一人であるドゥ・ラ・ゲールは、人気のあったブリセ・スタイル（リュート奏法から借用した、魅力的なアルペッジョを多用するスタイル）を用いて作曲しました。聴く人の心を虜にするドゥ・ラ・ゲールのハープシコード組曲は、楽章毎に、多様性に満ちた変化の妙や表現の綾を耳にすることができます。